メルセデスベンツが2006年新たな試みに挑戦した。厳密に言うと、新たなでは無く、再びとなるわけだが。そのメルセデスベンツの挑戦は、日本でのディーゼルエンジン乗用車の販売である。
現在日本でのディーゼルエンジンの乗用車占有率は0.1%以下である。日本でのディーゼルエンジンに対する印象を聞かれると、人々は皆、「汚い、うるさい、遅い、環境汚染の元」と言った否定的な言葉しか聞くことは出来ない。 所変わって、現在の欧州の乗用車市場を見てみると、もはや日本では誰もが新車購入の選択肢から外されたディーゼルエンジン搭載の乗用車が市場の50%以上を占める。 しかも欧州でディーゼルエンジンに乗るユーザーにディーゼルエンジンについての印象を聞くと、出てくる回答は「燃費も良く、クリーンで環境にやさしいエンジン」である。 実際に、ドイツでディーゼルエンジンのメルセデスベンツに乗せて貰った事があるが、何より驚いたのがエンジンの静粛性であった。 この車って本当にディーゼル?と何度も聞いてしまった。 理由はいくつかあると思うが、ひとつは軽油の質の違い、そして新しい燃料噴射制御装置が開発された事にある。 以前の軽油は、硫黄含有量が多いものだった。その為に触媒がうまく機能する事が出来なかったのだ。しかし、その後の努力により日本の軽油も硫黄含有量を減らし世界でもトップクラスの良質な軽油に変わったのだ。 そして、燃料噴射制御装置。これはコモンレールと呼ばれる装置だが、この制御装置によって燃焼効率がアップした。燃焼効率が高まると、燃費、出力の向上と排気ガスのクリーン化に貢献する。 このコモンレール、日本の企業が製造していながら、使っているのは欧州のみという変わった製品だ。理由は簡単、日本ではディーゼルの乗用車が走っていないのだから。 2002年に市場から撤退したメルセデスベンツが、2006年8月に再び日本市場へディーゼルエンジン車を投入した。ユーザーの意識を変え、日本市場でディーゼルエンジン車を走らす事が出来るだろうか?楽しみである。 あ、言っておきますが、街で見かけてもディーゼルエンジンの車って分らないですから。それくらい、音が静かなんですよ~。
by u-kj
| 2006-12-11 12:03
| 時事
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